事業展開等リスキリング支援コースとは、新たな分野への事業展開に伴う人材育成を支援する、国の助成制度です。
人材開発支援助成金のなかでも、DXやGXといった成長分野への取り組みを後押しする点に特徴があります。
この記事では、コースの目的や対象になる事業主・訓練、助成の概要や申請の流れまでを整理して解説します。
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- 事業展開に伴う人材育成を支援する制度
- 対象は新規事業・DX・GXの訓練
- 支援は経費と賃金の一部が中心
- 申請は計画届の提出から始まる
- TKwriteworksの無料相談で、自社の活用可否がわかる
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事業展開等リスキリング支援コースとは

はじめに、このコースがどのような制度なのか、その位置づけを確認しましょう。
人材開発支援助成金には複数のコースがあり、その一つがこのコースです。
まずは制度の目的と、他のコースとの違いを押さえておきます。
コースの目的と背景
このコースの目的は、新しい分野へ事業を広げる企業の人材育成を後押しすることです。
背景には、デジタル化や脱炭素といった変化に対応できる人材の必要性があります。
新規事業やDX*に挑むには、これまでと異なる知識や技能の習得が欠かせません。
そうした学び直しを、企業がためらわずに進められるよう支援する制度といえます。
令和8年度までの期間限定の制度として設けられている点も、知っておきたいところでしょう。
変化の時代に、人材面から事業の転換を支える仕組みと位置づけられます。
多くの企業が新分野への挑戦を迫られるなかで、その後押しとなる制度といえるでしょう。
国としても、デジタルや脱炭素の分野で活躍できる人材を増やそうとしています。
*DX:Digital Transformationの略。デジタル技術による事業や組織の変革。
*GX:Green Transformationの略。脱炭素や環境対応を通じた事業や社会の変革。
他のコースとの違い
人材開発支援助成金には、ほかにも複数のコースが用意されています。
たとえば人材育成支援コースは、既存業務に必要な知識や技能の習得を支援します。
これに対して本コースは、新たな分野への事業展開に伴う訓練を対象とする点が異なります。
つまり、研修の目的が「既存業務の強化」か「新分野への挑戦」かが見分けの軸です。
本コースは、賃金の一部も支援の対象になる点が後押しになります。
変化に挑む企業ほど、この制度の意義を実感しやすいといえるでしょう。
各コースの全体像は、リスキリング助成金の種類を解説した記事もあわせてご覧ください。
対象になる事業主と訓練

次に、このコースを使える事業主と、対象になる訓練を確認します。
対象の範囲を知っておくと、自社が活用できるかの見当がつきます。
事業主と訓練の2つの観点から、対象を整理しましょう。
対象となる事業主
対象となるのは、新たな分野への事業展開などに取り組む事業主です。
新製品や新サービスの提供によって、これまでと異なる分野へ進む企業が想定されます。
デジタルや脱炭素などの分野で、業務の効率化に取り組む企業も含まれます。
雇用保険の適用を受けていることなど、共通する基本の要件も定められています。
中小企業でも要件を満たせば活用でき、規模を問わず検討できる制度でしょう。
自社が対象になるかは、事業の方向性と保険の加入状況から確かめておくと安心です。
業種に決まりはなく、製造業からサービス業まで幅広い企業が活用しています。
新しい分野に挑む意思があるかどうかが、活用を考えるうえでの出発点になるでしょう。
対象になる訓練
対象になる訓練は、事業展開に必要な新しい知識や技能を習得させるものです。
新規事業に向けたマーケティングや、DX推進のためのデータ分析などが例に挙げられます。
環境対応に関わる技術を学ぶ訓練も、GXに沿った取り組みとして対象になりえます。
いずれも、事業展開の方向性と訓練の内容がつながっていることが前提です。
分野ごとの訓練の例を整理すると、次のようになります。
| 分野 | 訓練の例 |
|---|---|
| 新規事業 | 新サービスに向けたマーケティングの訓練 |
| DX | データ分析や業務システム活用の訓練 |
| GX | 省エネや環境対応の技術を学ぶ訓練 |
表のように、自社の事業展開に沿った内容であれば、幅広い分野が対象になりえます。
就業時間内に計画的に行うなど、訓練の形式に関する要件も満たさなければなりません。
対象になる講座の具体例は、リスキリング助成金の対象講座の記事で確認できます。
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助成の内容と対象外のケース
このコースで何が支援されるのか、その概要を確認しましょう。
あわせて、対象にならないケースも知っておくと安心です。
助成の内容と対象外の例を、順に見ていきます。
支援される内容の概要
このコースでは、訓練にかかる経費と、訓練中の賃金の一部が助成の対象になります。
外部の研修に支払う費用や、社内で行う訓練の経費などが含まれます。
従業員が訓練を受けている時間の賃金も、一定の範囲で支援の対象です。
支援の割合や上限は、企業の規模や訓練の内容によって細かく定められています。
具体的な金額の考え方は、リスキリング助成金はいくらもらえるかの記事で確認してください。
まずは、経費と賃金の両面で支援を受けられる制度だと押さえておきましょう。
支援の内容は年度ごとに見直されることもあり、最新の情報を確かめる姿勢が欠かせません。
詳しい条件は、厚生労働省のパンフレットや労働局の窓口で確認できます。
対象にならない訓練
一方で、すべての研修が対象になるわけではありません。
事業展開との関連が説明しにくい研修は、対象から外れることがあります。
業務と関係のない教養講座や、従業員が個人で申し込む学習は対象になりにくいでしょう。
短時間で終わる単発のセミナーは、訓練時間の要件を満たせないこともあります。
内容そのものより、事業展開との結びつきと実施形式で判断される点に注意しましょう。
迷うときは、申し込み前に労働局や研修会社へ相談して確かめるのが確実です。
対象になるかの線引きは、自社だけで判断しきれないこともあるでしょう。
早い段階で確認しておけば、研修の計画も立てやすくなります。
申請の流れ
このコースを使うには、決められた順番で手続きを進める必要があります。
とくに重要なのは、訓練を始める前に計画を提出する点です。
大まかな流れを2つの段階に分けて確認しましょう。
実施計画を届け出る
最初のステップは、訓練を始める前に事業展開等の実施計画を届け出ることです。
計画には、事業展開の内容や、それに必要な訓練の中身をまとめて記載します。
提出には期限があり、訓練開始日からさかのぼった所定の時期までに行う決まりです。
この届け出を経て、労働局の確認を受けてから訓練を始める流れになります。
提出を忘れると訓練が対象から外れるため、早めの準備が欠かせません。
計画づくりに不安があれば、専門家や研修会社の支援を受けるのも一つの方法でしょう。
計画の内容は、後の訓練や支給申請の土台になる大切な部分です。
事業展開の狙いと訓練のつながりを、わかりやすく書き表しておきましょう。
訓練を実施し支給申請する
計画の確認を受けたら、その内容に沿って訓練を実施します。
受講記録や出勤の記録など、訓練を裏づける書類を残しておくことが欠かせません。
訓練の終了後に、定められた期間内で支給申請を行うと、審査を経て助成金が支給されます。
書類に不備があると審査に時間がかかるため、記録はこまめに整えておきましょう。
支給までには一定の期間がかかるため、当面の費用は自社で立て替える前提で考えておきます。
資金繰りも見据えて計画しておくと、慌てずに進められるでしょう。
支給に必要な要件は、人材開発支援助成金の支給要件の記事で確認できます。
手続きに不安があれば、TKwriteworksの無料相談で進め方を整理することもできます。
活用するときのポイント
このコースを上手に活用するには、いくつか押さえておきたい点があります。
制度を使うこと自体が目的にならないよう、注意することも大切です。
活用のポイントを2つの視点から整理します。
事業計画と訓練を紐づける
活用の鍵は、自社の事業計画と訓練の内容をはっきり結びつけることです。
どの事業展開のために、誰にどんなスキルを学ばせるのかを整理しておきましょう。
計画と訓練のつながりが明確なほど、制度との相性も高まります。
研修後に何を実現したいのかを描いておくと、成果にもつなげやすくなるでしょう。
制度に合わせて研修を選ぶのではなく、事業の目的から研修を選ぶ姿勢が大切です。
目的と手段が一致していれば、研修の効果も助成金の活用も両立しやすくなります。
事業計画づくりの段階から、人材育成をあわせて考えておくと進めやすいでしょう。
早めに準備を始める
もう一つのポイントは、準備を早めに始めることです。
計画の作成や届け出には時間がかかり、訓練開始の前に余裕が必要になります。
直前になって動くと、提出期限に間に合わないおそれがあります。
研修の日程と申請のスケジュールを、あわせて組んでおくと進めやすいでしょう。
期間限定の制度のため、活用を考えるなら早めの検討が望ましいといえます。
制度の内容は年度によって変わることもあり、最新の情報を確かめておくと安心です。
余裕を持って動くことが、結果として活用の成功につながります。
事業展開等リスキリング支援コースについてよくある質問
最後に、このコースについてよく寄せられる質問に回答します。
活用を検討するうえでつまずきやすい点を、押さえておきましょう。
Q1. 中小企業でも使えますか?
中小企業でも、要件を満たせばこのコースを活用できます。
むしろ中小企業向けに支援が手厚く設計されており、検討する価値があるでしょう。
新しい分野に挑む中小企業にとって、費用の面でも心強い後押しになるはずです。
自社が対象かは、事業の方向性と雇用保険の加入状況から確認するとよいでしょう。
規模が小さくても、新しい分野に挑む企業であれば検討する価値があります。
Q2. どんな研修なら対象になりますか?
新規事業やDX、GXなど、事業展開に必要なスキルを学ぶ研修が対象になります。
データ分析やマーケティング、環境対応の技術を学ぶ訓練などが代表的な例です。
自社の事業展開に沿った内容であれば、対象として検討できる余地があります。
事業計画とのつながりを説明できる研修であることが、判断の目安になります。
判断に迷う場合は、労働局や研修会社に相談して確かめるとよいでしょう。
Q3. いつまでに申請すればよいですか?
計画の届け出は、訓練を始める前の決められた時期までに行う必要があります。
訓練の開始後に申し込んでも、対象にならない点に注意が必要です。
期間限定の制度のため、活用するなら早めに準備を進めるのが安心でしょう。
具体的な期限は、厚生労働省の案内や労働局の窓口で確認しておきましょう。
まとめ
事業展開等リスキリング支援コースは、新たな分野への事業展開に伴う人材育成を支える制度です。
対象になるのは、新規事業・DX・GXに向けた、事業展開と結びついた訓練です。
活用するには、事業計画と訓練を紐づけ、計画届を早めに準備することが大切になります。
期間限定の制度であるため、活用を検討するなら、できるだけ早めに動き始めるとよいでしょう。
自社が使えるか確かめたい場合は、TKwriteworksの無料相談で整理することもできます。
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出典・参考情報
